2019年03月08日

防音に関する情報サイト(パート3)

防音情報のサイトに偏りがあるのは、大半の企業が利益優先で営業していることと、「防音設計」そのものを理解していないことが背景にあると思います。

大学や専門学校では「防音設計」という授業はなく、大半が大規模な音楽ホールの設計です。
木造建築の音響・防音設計など学ぶ機会は皆無と言っても良いでしょう。建築会社を見ても、ゼネコン以外は防音に関する技術研究所を持っていませんので、建築設計会社では無理です。

一方、音響学会や建築学会は遮音設計に関する小委員会はありますが、内容的には偏りがあり、小規模な木造家屋に適用できる技術はほとんどありません。

実験データも、小さな試験体で計測しているので、実物大の防音室で分析しているものではありません。
そのため、試験体の遮音性能と現場では性能的な乖離が起こります。

木造建築や一般的な住宅においては、現場での防音効果の体感や計測データの分析が重要です。この経験則や経験値を机上理論の補正に活用することが生きた防音設計・施工につながります。
このことを反映させた情報サイトでないと、役に立ちません。

想像で記載した情報サイトは信用できません。

遮音設計マニュアルの抜粋を記載するくらいなら、出典を明記して紹介していただいたほうが有益です。その資料を探して購入したほうが安心です。

以上、私的な分析の概要を終わります。お読みいただき、ありがとうございました。
posted by 防音職人 at 08:40| Comment(0) | 防音とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

防音に関する情報サイト(パート1)

別のブログで投稿したテーマについて、当ゲストブログで数回にわたり、私なりの分析を述べたいと思います。

『ネット上のニュースサイトには「ウェブマスター(投稿者)そのものが経験した防音事例」「人様のコンテンツを切り貼りして作った情報サイト」があります。
前者は間違いなく体験事例であれば非常に役立つニュース・トピックになります。

ところが後者はキレーションサイトのように、人様の情報を流用しているので、情報源が間違っていればフェイクニュースになります。こういうサイトは、広告料をもらっている知人又はお客のサイトに誘導する、または宣伝することが目的です。

読者(ユーザー)に有益な情報を提供するという目的ではない場合が大半です。
ある相談者が、グーグル検索すると中身のない宣伝サイトが上位に出て来るので、邪魔だと言われました。』ここまでが再掲です。

以上の概略は、私の約24年間の防音設計経験とネット上の情報分析から言える傾向です。

100歩譲って流用サイトが有益な防音情報を流すのなら黙認しますが、投稿者が根拠のないコンテンツを垂れ流すのはネット社会問題と言えます。
間違った情報を建築士や施主が軽々に鵜呑みにして、失敗する新築住宅もあります。

まとめサイトというものが流行りましたが、専門情報をまとめるには、その人の専門的な力量が必要です。素人がまとめることは出来ません。

防音の専門情報をまとめるには、防音設計の基本的な知識、実務経験が必要です。次のページに掲載している内容を理解していなければ無理です。
防音設計の常識
木造住宅・防音室のアプローチ
posted by 防音職人 at 08:36| Comment(0) | 防音とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月08日

マンションにおける防音課題

 住宅の防音対策の中でも、マンションの上階騒音対策が最も難易度の高いものとして知られています。コスト面を除けば、天井防音の技術的な問題解決が業界の課題となっています。
防音対策の研究課題

 また、大震災以降、天井スラブへのインサート(吊り金物などの取付け)の増設はほとんど許可されません。厳しい現場では細いビスでさえ施工することが制限されています。
マンション防音工事の制約

このような状況の中で、既存の天井面に防音材を貼り付ければ防音効果があると誇大広告をしている通販業者が増え、これを鵜呑みにした施主が簡易的な工事を行い、効果が余り体感できずに「防音工事は効果がない」と勘違いすることもあります。

 騒音発生と伝播経路および具体的に防音施工が理解できない通販業者などには、天井の対策は殆ど不可能です。防音材販売を主な商いとしている業者は、あくまで簡易的なDIYしか提案できません。
posted by 防音職人 at 10:34| Comment(0) | 防音とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする