2021年10月21日

防音設計は間取り・周辺環境に応じて検討

「防音」とは、音を出す側、受音側(音の被害者を含む)によって、その対策手法は異なります。

例えば、音楽防音室は、音を出す側が周りに配慮して計画するものであり、同時に音響も十分に考慮する必要があります。

目的に応じて、防音設計は変化し、適した設計仕様・工法を検討して選択することになりますので、間取りや建物構造、周囲の環境(近所の建物、内部の家族・同居者の生活スタイルなど)を総合的に考慮して調整します。

ところが、首都圏の専門業者においても、「防音」とくに「遮音」ばかりシフトして、音響や費用対効果、生活空間への影響を考えずに、金太郎飴のような分厚い構造体を一律に、どんな物件でも、環境でも同じ仕様で設計して提示します。

見積りは、単純に面積に応じて、最初から立地条件や周囲の環境、ライフスタイル、楽器や生活音の特性を考慮しないで出してきます。

まるで、最初から答えありきで機械的に計算する業者が多いです。そこにはきめ細かな配慮は存在しません。

そのような防音設計や施工は、クライアントの生活や仕事を尊重しているとは言えないと思います。

私が開業して始めた「防音職人」は、初診や理念を忘れずに、ブレないで誠実に取り組んでいます。今年(2021年)、開業してから17年が経過しましたが、これからも同じ気持ちで、案件ごとの特徴に応じたフレキシブルな防音計画・設計を心がけていきたいと思います。
→関連記事・事例:防音職人note
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2021年07月04日

相談の問合せの傾向(新築・リフォーム)

防音設計・施工の自営業として約17年間営業してきたことを振り返ると、ここ数年は、自宅の改造や音楽室・仕事部屋併設型の計画が多いと言えます。

新築とリフォームに共通している傾向です。

ですが、首都圏に限らず日本経済のダメージや構造的な不況を背景に、予算は縮小され、契約後に見積りが修正されることが増えました。

もっと厳しい現場は、当初の計画面積を小さくして成立させる案件も出てきました。

それから、DIYで大半を施工する防音室・音楽室の相談が、今年は急増しました。

取引先や知人の会社(自営業含む)において、計画が中止または大幅に延期になり、保留案件が増えたと聞きます。


私の方は、昨年契約した現場が、ようやく動き出して、一時的に夏から秋にかけて着工時期が重なり、忙しくなってきました。提携先も工事日程の調整中であり、契約順に対応しているところです。

ですが、これらの現場が完了すれば、おそらく新規の案件は殆ど出てこないと考えていたほうが良いと思います。

担当事例の検証をしながら、事例の解説を丁寧にアップして、情報発信に力を入れることが、来年につながって行くと思っています。
防音職人note

仕事の需要は減ったのではなく、形を変えているので、問い合わせ自体は、昨年の件数と余り変わっていません。中身が変わってきているようです。この傾向を分析すれば、需要層が見えてくると思います。
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2021年06月16日

防音工事に不可欠な防音材メーカー

私の取引先の防音材メーカーは、市販品ではなく、特定の取引先の現場に受注生産の防音材を納品する会社です。

建築以外の分野で開発された素材をベースにして製品化しています。

土木工学・機械工学・機械設備・車産業などの分野で開発されており、市場には余り一般的ではなく、施工要領も知られていません。

業態の規模は様々ですが、大半が商品企画・販売が専門であり、自社の工場を持っている会社は少ないです。

中小企業の大半は別の会社の工場で生産されたものを裁断してサイズ調整、または張り合わせて製品化しています。

大手の取引先は、唯一自社工場を持っており、製品開発と生産・販売をトータルで営業しています。

この企業は、不況でも強く、安定した受注量を確保しているようです。業界の老舗なので、根強い人気があり、取引先の企業も長く付き合うのだと思います。
*私は、自営業にも関わらず、他の企業と同等以上の取引条件で製品を発注できます。幸運だったと思います。

さて、首都圏だけでなく緊急事態となり、建築現場などで着工が遅延したり、中止になるなど、防音材メーカーも状況は厳しくなっています。

とくに、大規模施設における改修工事やリフォームが中止になるなど、大きな影響を受けています。

私の方は、個人ユーザーや個人の施主が多いため、比較的中止になることは少なく、昨年と同様な発注となっています。

製品の特長や魅力を地道に伝える情報発信に力を入れています。
posted by 防音職人 at 11:08| Comment(0) | 防音材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする